「地盤調査報告書」調査結果の見方|おさえたいチェックポイント!

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建物が傾く地盤のパターン

地山と盛土にまたがっている地盤。

厚さの異なる軟弱粘土質層からなる地盤。

層が厚くかつ均等な軟弱粘土質層がある地盤。

旧河川敷や、むかし田んぼだった地盤。

ゴミ・不法投棄物などで埋め立てられた地盤。

傾斜地。

不同沈下を防ぐため、地盤調査データ(SWS試験)をしっかり確認する

SWS試験の概要

一般的に戸建てを建築するときの地盤調査ではスクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)を用います。【以下SWS試験】

2020年10月26日付でJISが改正され、試験名称がスウェーデン式サウンディング試験からスクリューウエイト貫入試験に変更となりました。

SWS調査は、スクリューのついた軸に重りで荷重をかけ、土に入り込む軸の回転数で地盤の強さを判定する調査方法です。

動画は「株式会社サムシング」の公式HPより

SWS試験の測点数

戸建住宅の場合、5側点(建物の四隅と中央部一カ所)を調査することが一般的ですが、建物規模、建物形状などにより、測点数の調整が必要になります。

(株)サムシング」の公式HPより

SWS試験の適応範囲

試験適応の範囲は「地盤面から深さ10.0m~15.0m」程度です。

柔らかい地盤であれば20.0m以上の深さでも試験可能ですが、深度が深くなればなるほど軸にかかる摩擦力が大きくなり、試験データが過大な値となります。

10.0mを超えるような調査データは精度が低くなるため

  • 15.0m以深の支持力確認を行う場合
  • 換算N値30以上を連続して層厚10.0m以上確認する場合

上記の場合は、他の地盤調査方法が採用されます。

SWS試験期間

一般的な規模の一戸建てであれば半日程度で完了します。

地盤調査のほかに周辺環境も確認する

現地調査で、どのような地形(傾斜地・平地・丘地)なのか、河川や湿地が近くにないか、周辺の道路や建物に不自然な亀裂がないかなどを目視で確かめることも大切です。

また地名も、地盤の良し悪しを判断する上では重要な要素です。

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